間引き。

今日は間引きの要領を習う為イッチャン先生と畑へ…
だけども、種を蒔く時に間をあけて蒔いたんでそんなに間引かんでよかった!!後は雨が降ってくれれば問題ねーっちゃけど…
雨よ降れ(笑)

ほんでイッチャン先生の間引く姿を見てふと思った…
人は一人じゃ生きてないと、何らかのいろんな出会いがあり刺激を受けて生きてるんだなぁと…再確認。

そもそも船舶免許を取得して魚を捕りにいき、畑仕事をやろうと思ったきっかけは単純でした。

船舶免許取得の一番の理由は大阪を引き払い北浦町に帰って来て爺ちゃんとタテアミ(刺し網漁)をして魚一つを捕る苦労が分かったからです。恥ずかしながら漁師町に育ったのに魚を捕る苦労を知らなかった…
修行時代は電話一本で注文した魚が手元に届くそんな環境が当たり前です。
当たり前の事が当たり前過ぎてその向こう側が見えなかった…
自分で早起きをして網を上げに行き、魚を一つ一つ網から外す…あの苦労を知った時今まで以上に食材を大切にしようと思いました。
私自身が感じたように、私の店のスタッフには北浦町でしか味わえない経験をしてもらいたいと思い私がスタッフを連れて海へ行けれるように、船舶免許を取得しようと決めました。

そして畑仕事をやり出すきっかけは、今年陶芸家さんとこに泊めさせていただいた時、そこのお嫁さんから「自宅裏で自家栽培している野菜です」と夕食に出された素朴な野菜に凄く感動したからです。
高級食材でもなく、手に入りにくい食材でもない素朴な野菜の力と、ここに遊びに来る友達に食べさせようと一所懸命作られた気持ちのこもった野菜をいただいた時に私の心はホッコリしました。
この自分が受けた感動を来て下さったお客さんにもしてもらいたいと思い野菜作りを始めました。

実際、漁師さんや農家さんのようにその仕事一本ではないですから、二つの仕事の芯の部分までは分かりません。
しかし、この食材(肉、魚、野菜)がどのような経緯(労力)で手元まで届くのかを知った時、食材の大切さ有り難みが身に染みました。

いま、野菜作りをしていますが周囲の方々から「骨折るだけど」「買うた方がやしーど」と言われます、その通りです。
正直、料理をしながら素人の私が漁に行く事、野菜作りをする事は精神力、体力がいります。
けど精神力、体力がある今しか出来ないと思うので今やるだけです。
この先、年を重ね60歳や70歳になった時に今のような気持ちがあっても確実にやれないでしょう…
早い段階でこんな気持ちにさせてくれたこの環境や周囲の方々に感謝してます。

いままでに私が感じた事をスタッフに伝え、またスタッフから新たな刺激をもらう。
そして、これからスタッフと共に刺激しあいながら成長していければいいと思います。

今日の昼間にイッチャン先生と過ごして感じた事です…
イッチャン先生からも勉強させていただいた事もあります。
それはまた次回…